この2つを掛け持ちしている理由。
それはどちらも「目の前の人のお話に耳を傾け、それを社会への提言に練り上げていく」というものだからです。支援と取材は、ほぼ同じ仕事なんですね。
新聞記者として社会問題と向き合ううち、その根本をくらしと歴史の中に見出せる気がしたのが2010年。私はそこから、福祉の世界に足を踏み入れました(福祉は、人間のくらしを歴史的な背景とともに学ぶ学問です)。
くらしと歴史、人間を見つめていくこと。目の前で起きることや伺ったお話を、次に活かせる知恵として、言葉にまとめること。これが、ソーシャルワーカーの仕事であり、ライターの仕事であると思います。